毎年、日差しが強まる春を迎えるころ、日焼け止めの新商品を化粧品各社が続々と投入してきます。
資生堂使用後に専用の洗浄剤を必要としない商品を発売。
ノエビア日焼け止めとシミなどを隠す機能を合わせた新商品を発売。
背景には日焼けを気にする女性が増えたことにより、出勤、買い物などの日常で使える日焼け止め商品のニーズが高まり、機能性や利便性の向上を図った新商品で需要の取り込みを狙っています。

資生堂は2月下旬に日焼け止め専用ブランド「アネッサ」から「パーフェクトエッセンスサンスクリーン」など3商品を発売。
紫外線防止効果を高めるほか、汗でも落ちにくく、また、伸びが良くべたつきのない使い心地も実現たとのこと。さらに洗顔料などで簡単に落とせるのも特徴です。

ノエビアでは、「レイセラ 薬用ホワイトコンシーラー」を投入。スティックタイプなので、鼻やほおなど、紫外線が気になる部分に集中的に塗りやすく、日焼けを効果的に防ぐことができます。
肌色なので、自然な仕上がりになることも特徴のひとつ。

ロート製薬はポンプタイプの「スキンアクア モイスチャージェル ポンプタイプ」の詰め替え用を発売しました。同社は昨年2月に洗面洗顔後にさっと使える大容量のポンプタイプを投入しています。利用の手軽さが評価され、ふだん使いのニーズを取り込むことに成功したとのことです。今回はこれに続く詰め替え用の投入となります。

民間調査会社の富士経済によれば、日焼け止めの市場規模は、2006年の217億5000万円から09年には254億円に拡大するとのこと。不景気の中で国内化粧品市場が低迷する傍ら、日焼け止め分野は各社にとって収益確保が見込める市場となっています。

日本では美白用の化粧品の成分といえばビタミンCなどが有名ですが、米国では美白といえばハイドロキノンが主流です。
このハイドロキノンとは「肌の脱色剤」といわれるほどの強力な美白作用があり、メラニン色素を作るチロシナーゼ酵素の働きを抑える効果がとても高いものです。

個人差はありるものの、1ヶ月くらいで効果がわかるようになり、数ヶ月すると満足いく結果が得られる場合が多いとのこと。

但し、ハイドロキノンは、とても強力な医療用の美白クリームなので、赤みや皮が剥けるなどの副作用が出る場合があることから、医師の指導のもとで利用する必要があります。

背中のシミ対策について

背中のシミはニキビを繰り返すことによりできる場合や、海水浴などで紫外線対策をせず、シミになる場合と分けることが出来ます。

ニキビなど体質が原因の背中のシミについてですが、そもそも背中は皮脂の分泌量が多く、角質も厚いので毛穴がつまりやすくニキビができやすい場所です。
これは遺伝的な体質のほか、汗やシャンプーが皮膚に残ったり、睡眠不足などの生活環境の影響による場合も多くあります。
小さなニキビでも、炎症、化膿を繰り返しながらシミになってしまうことがあります。

日光浴などで紫外線を原因とした背中のシミについてですが、「光線性花弁状色素斑」といい、両肩から背中の上部にかけて、こんぺい糖のようなかたちをした、褐色の色素斑のことを言います。
20代から30代の比較的若い世代に多く見られ、ひどく日焼けをした肌に1~3ヶ月ほど経ってからシミが出現します。
とくに色白で、日焼けをすると赤くなるタイプの人に多く見られ、何度も日焼けを繰り返すうちに、メラニン色素が角質層にとどまり、シミとなって出現します。

海水浴、日光浴などで、素肌を日光にさらす際は、必ず日焼け止めを塗りましょう。日焼け止めの効果は数時間程度なのでこまめに塗り直して、確実に日焼けを防ぐようにしましょう。

白目のシミを消すには

白目のシミは母斑といい、ほくろのようなもので、心配ないことがはるかに多いです。
良性、悪性がありますが、その見分けかたは、悪いものは拡がりやすいこと、隆起陥凹が目立つ
ことなどです。

眼の老化によりシミができたり、女性の場合は思春期・妊娠・出産・閉経後などホルモンバランスが大きく変化する時期に現われることもあります。

ごくまれに、悪性のことがありますので、安心するのなら眼科を受診すべきです。

さて、白目のシミはほとんど良性といっても、気になる場合は消すことも出来ます。

以前は手術によりシミを除去することが一般的でしたが、最近ではレーザー治療を手掛ける眼科も出てきています。

やはりシミを消すのはレーザー治療ということになるのでしょうか。

 

唇のシミを消すには

唇のシミはいくつか原因があり、ほくろやシミがたまたま唇にある場合や、紫外線によるシミの場合、女性であればルージュをしっかり洗い流していない場合があります。

唇のほくろ・シミを消す場合、皮膚科・形成外科等での治療が必要になります。以前はレーザー治療は無理といわれていたようですが、炭酸ガスレーザーQスイッチ・ルビーレーザーにより除去できるようになりました。治療回数は数回必要なようです。治療費用の例を挙げると、ほくろの場合、1mmあたり4,000円、シミの場合1mmあたり1000円(最低料金は、5,000円から)

ルージュ残りは禁物です。紫外線が当たり唇に悪影響を及ぼし、シミになる場合があります。
「洗顔ついでに唇を洗ったつもり」では十分にとれていない場合がありますので、意識してしっかり、かつ優しく、唇をクレンジングします。

あるサイトでは、唇のきれいな人のケアについて次の項目をあげています。
・あまりルージュやリップグロス、リップクリームをつけていない人
・毎日つけていても、唇をすみずみまでクレンジングや洗顔料で洗っている人
・洗顔後につける化粧水や美容液を唇にも手でやさしく押さえるようにつけている人

これを習い唇ケアすることで、だんだんと唇の色が戻ってくるとのこと。
しかし平均9ヶ月ということですので根気よく続ける必要がありますが、これを習得しないと、仮にレーザー治療でシミを消しても、またシミになってしまいます。

唇ケアをしっかり体得しましょう。

サケやイクラに含まれる赤い色素「アスタキサンチン」が、シミの原因「メラニン」の生成を抑制する強力な美白作用があることがわかりました。
これは、東京工科大学応用生物学部の芋川玄爾教授と藤田保健衛生大学などの共同研究によるものです。

従来の美白有効成分は、「チロシナーゼ」の働きを抑制するというもの。「チロシナーゼ」は酵素の一種で、紫外線の影響によりアミノ酸の一種のチロシンをメラニンに変えるもの。

今回の研究では、サケやイクラに含まれる赤い色素「アスタキサンチン」が色素細胞内でメラニン形成遺伝子にかかわるシグナルを特異的に抑制し、メラニンの生成を抑えるという新しいメカニズムを解明しました。

「アスタキサンチン」は赤い色素で、主にエビ・カニなどの甲殻類、サケやイクラ、藻類などの海洋生物に多く含まれています。老化の原因とされる活性酸素を抑制する抗酸化作用に優れた物質として注目を集め、すでにサプリメントなどに利用されているものです。
また、皮膚に直接塗ったときの浸透性も高く、「化粧品や食品への応用が期待される」(芋川教授)とのこと。

シミをとる最終兵器はレーザー治療ではないでしょうか。一言でレーザー治療といっても数種類の手法がありますし、それはまたシミの種類により異なってきます。
レーザー治療がシミの全てを消すかというと、多くはそうとも言えますが、シミの種類により異なります。
ちなみにシミの種類は、老人性色素斑、そばかす、いぼ、かんぱん、色素沈着などがあります。

シミ取りレザー治療で一般的なものは「Qスイッチレーザー」です。これを照射するとメラニン色素だけとピンポイントで破壊し、周囲の細胞組織へのダメージを抑え、シミやあざを取り除くという方法です。

照射した部分はかさぶたになり、10日前後ではがれ落ちるときれいな皮膚が出てきます。このとき、紫外線が茂樹をすると色素沈着の元になるので、美白ケア等で紫外線対策をしっかりする必要があります。
空けて数回照射を繰り返すと、他の皮膚と変わらない状態に近づいていきます。

しかしながら、かんぱんに関して、今まではレーザー治療に向いていないといわれていました。
かんぱんとは女性の頬やおでこ、鼻の下などに左右対称にみられる、褐色調のしみのこと。老人性色素斑とちがって、輪郭がはっきりしていないのが特徴です。ホルモン過剰やアンバランス、妊娠、紫外線、ストレス、物理的な刺激(こすりすぎなど)など、さまざまな要因で濃くなります。

今ではレーザートーニングという新しいレーザー治療法が出来たので、かんぱんにも対応できるようになりました。

ちなみにレーザートーニングの参考費用は次のとおり。
  1回セット      21,000円
  5回セット回数券   78,750円

プレトリートメントの参考費用
  ¥1050~8400円と、何を求めるか、何を選択するかで大いに変わってくるものと思われます。

シミは年齢を重ねるに伴い増えていくもので、加齢の象徴ともいえます。顔や体にシミはできますが、特に顔は常に人から見られるだけに、何とか消したいもの。

サプリメントは健康補助食品的にありとあらゆるものができていますが、シミ対策として必要なサプリメントとはいったい何なのでしょうか。

そもそもシミやそばかすの原因は太陽光、紫外線を浴びることにあります。なので、日焼け止め対策は基本中の基本、日焼け止めクリームや帽子、日傘は重要なアイテムになります。しかし、反射、照り返しで紫外線を全て防ぐことはできません。少なからずメラニンは増加してしまうのです。

そこで体の内側からのシミ、そばかす対策が必要となります
食事やサプリメント等で抗酸化作用のある栄養素を普段から意識して摂取することが必要です。
シミの原因となるメラニンの沈着を防ぐ効果があり、肌の再生に必要なコラーゲンを作り出すビタミンCを摂取し、新陳代謝を活発にして新たな皮膚をつくってことでシミそばかすを改善する、また、肌の元気にはビタミンB6をはじめとするビタミンB群も欠かせません。これらが不足すると肌荒れや口内炎ができます。そして抗酸化作用のあるビタミンEを十分に補給する、これらが体の内側からの紫外線対策といえます。

また、年齢を重ねると肌のくすみがでてきて、これもシミを目立たせる原因になります。
肌のくすみ防止に効果があるのが、美白効果もあるLシステインです。これは本来、体内で作られるものですが、20代にさしかかる頃から作られる量が減ってくるようです。
Lシステインは健康な肌を作るために必要な栄養素であるだけでなく、肝機能の向上や、毛髪や皮膚の構成材料でもあり、皮膚の再生を助ける働きもあります。
さらに、ビタミンCと合わせて摂ることで色素沈着してしまった黒色メラニンを白色メラニンへ変化させる働きがあることから、シミ除去の効果を期待できます。

しかし過剰摂取は副作用のもと。サプリメントはあくまで「補助」です。用法、用量を守って正しく摂取しないで不健康になってしまっては本末転倒です。この点を注意しつつ、サプリメントを上手に活用しましょう。


 

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